業務用複合機は高額なため「リース契約」を結んで導入されます。
その際、リース期間は一般的に5~6年で契約を結びますが、そのリース期間中に故障は当然発生します!
そのとき所有権はリース会社が持っているので、どのように対処すれば良いのか分からない方も多いのでは?
というわけで、今回は複合機のリース契約の仕組みやリース期間中に故障やトラブルが発生したときの対処の仕方をご紹介いたします。
目次
1.複合機「リース契約」の仕組み
まず、複合機をリース契約で導入するとき、
保守契約とは、購入でもリース契約でも複合機を導入したあとの故障を未然に防ぐための定期メンテナンス、紙詰まりなどによる故障が発生したときに修理してくれるサービスのこと。
この保守契約を結ぶことで、定期メンテナンス、修理、トナーなどの消耗品の交換といったサービスが無償で受けられます。
保守契約には一般的に、
- カウンター保守
- トナーキット保守
- スポット保守
と、大きく3つのタイプの保守契約があり、複合機の導入に合わせて選択できます。
この3つの保守の中で最も契約者が多いのが「カウンター保守」。
業務用の複合機では、8割以上がカウンター保守を結ぶほどポピュラーな保守契約です。
カウンター保守とは、複合機の導入に合わせて販売店もしくはメーカーと、モノクロ◯円/1枚、カラー◯円/1枚というように、コピー・印刷1枚あたりの単価を取り決めます。
そして、複合機の導入後、本体に内蔵されたカウンター機能がそれぞれをカウントし、月に1度カウンター数値と1枚単価によってカウンター料金を算出し請求される仕組みの保守契約です。
そのため、一般的なリース契約の場合、「リース料金+保守料金(カウンター料金)」が毎月のランニングコストになります。
2.保守契約で故障・トラブルの対応が異なる!
前項で説明した通り、複合機のリース期間中に故障しても、カウンター保守契約を結んでいれば無償で修理してもらえます。
保守契約のタイプで対応が異なる
そこで、カウンター保守ではなく、トナーキット保守およびスポット保守を選択した場合、修理の対応が異なります。
トナーキット保守
トナーキット保守とは、トナーに保守費用が含まれるタイプの保守契約。
最初に有償でトナーを購入すればトナーが無くなるまで保守サービスが受けられ、トナー切れになったときは、交換するトナーを有償で購入し、またなくなるまで保守サービスが受けられるという保守契約です。
スポット保守
もう一つのスポット保守とは、カウンター保守のような月額料金が発生するわけではなく、複合機の故障や不具合が発生、もしくはトナー切れになったときに、その都度有償で修理やメンテナンスを依頼するタイプの保守契約。
月額料金は発生しないものの、修理やメンテナンス費用はその都度実費精算、トナー交換などの消耗品もすべて実費で支払う必要があります。
・・・
カウンター保守やトナーキット保守では、カウンター料金もしくは有償でトナー交換することで、修理は無償で行ってくれます。
しかし、スポット保守では故障したときにその都度有償で修理を依頼しなければなりません。
以上のように、契約する保守契約によってリース期間中の修理の仕方は分かれますが、一般的なオフィスで保守契約を結ぶなら「カウンター保守」がおすすめ。
契約してカウンター料金を支払っていれば、定期メンテナンスも受けられるので故障するリスクは軽減されます。
3.まとめ
複合機を導入するとき、特に新品複合機は高額なため、一般的に「リース契約」を結んで導入されます。
基本は5~6年のリース期間が多く、その期間中に故障はもちろん発生します。
そのため、現金購入でもリース契約でも、複合機の導入に合わせて保守契約を結ぶのは必須。
ご紹介した通り、スポット保守以外のカウンター保守やトナーキット保守では、修理は無償でしてもらえます。
販売店でリース料金と合わせて、契約する保守契約を決めて見積もりは出してもらうようにしましょう。