オフィスでは様々な事務機器を利用しますが、価格の面でトップクラスに高いのは「複合機」ですよね。
新品複合機の導入にあたっては、安いタイプでも100万円以上と高額なため「リース契約」で導入する法人がほとんど。ちなみに、中古複合機は現金購入のみ対応になります
では、複合機をリース契約するメリットは何なのか?また、逆にデメリット面はないのか?
と、複合機をリース契約で導入するメリット・デメリットは気になるポイントですよね。
ということで今回は、一般的な複合機のリース契約のメリット・デメリットについて簡単にご紹介いたします。
目次
1.複合機「リース契約」のメリットとは?
そもそもリース契約とは、ユーザーが必要としている機械や設備、備品をユーザーの代わりにリース会社が購入し、リース料を受けることを条件に契約期間に則ってその製品を賃借すること。
そのリース契約では、
- ファイナンス・リース:金融性重視
- オペレーティング・リース:賃貸借性重視
と、大きく以下の2つのタイプの契約があり、複合機のリース契約では「ファイナンス・リース」が主流です。
複合機のリース契約のメリット
そこで、複合機をリース契約で導入すると、どのようなメリットがあるのか?
導入費用の削減
仮にリース契約を結ばずに複合機を導入しようとしたとき、安いタイプの機種でも100万円前後。高い機種になれば400万円するものまであり、初期費用としては高額過ぎます。
そこでリース契約を結ぶことで、一度に多額の導入資金が不要。さらに、リースなら毎月一定のリース料と保守料金の支払いだけ。
導入費用が削減できることにより、会社の運転資金として活用することができます。
また、リース契約では基本的に動産保険が適用されるため、火災や盗難があった場合に補償が受けられるメリットもあります。
リース料金は経費処理が可能
リース料金は、一般的に税務上認められたリース期間であれば、すべて必要経費として処理が可能。
また、先程の説明した通り、毎月のリース料金および保守料金は一定なので、ランニングコストの把握もしやすくなります。
経理処理の軽減
複合機を買取り(購入)すれば所有権は自身にありますが、リース契約の場合、所有権はリース会社になります。
そのため、固定資産税や減価償却費用、動産保険などのコストは、すべてリース料金に含まれリース会社が処理を行うので、経理処理の面も軽減できるのです。
2.複合機「リース契約」のデメリットとは?
複合機のリース契約では、メリットしかなさそうなイメージですが、デメリット面もあるのでご紹介いたします。
複合機のリース契約のデメリット
途中解約ができない
メリットでも説明した「ファイナンス・リース」の特徴として、リース期間中にユーザーは解約ができないことが挙げられます。
リース料金は基本的に固定金利。導入時に決められた年数でリース契約を結んでいるので、一度契約してしまうと契約期間満了まで中途解約はできません。
仮に、リース期間内に解約しようとした場合は、残債を一括で支払い、強制的に契約満了にする以外に方法はありません。
また、リース契約は初期費用が抑えられても、一定年数決められた支払いが発生することは忘れないようにしましょう。
支払い総額は買取り(購入)よりもリース契約の方が高い
これは、メリットでもご説明した「固定資産税や減価償却費用、動産保険などのコストは、すべてリース料金に含まれる」ということで、本体価格の支払総額は買取り(購入)よりもリース契約の方が高くなります。
リース契約を結ぶときに説明はあると思いますが、本体総額を含めてしっかり把握しておく必要があります。
所有権はリース会社
冒頭でもご覧いていただきましたが、そもそもリース契約とは、ユーザー必要としている機械や設備、備品をユーザーの代わりにリース会社が購入し、リース料を支払うことでその設備や機器を貸し出してもらう契約です。
ということは、必然的に所有権はリース会社にあり、契約期間が満了になれば返却しなければなりません。
一般的なリース契約は、リース期間満了後も再リースは可能。しかし、リース期間中に新たな機能が備わった機種は次々に登場しているので、同じ機種を使うよりも乗り換えをおすすめします。
3.まとめ
今回は、複合機のリース契約のメリット・デメリットの説明でしたが、メリットは何といっても導入費用の削減です。
また、経理処理も再現され、リース料金はすべて経費として処理できるので、税金対策にも繋がっていきます。
逆にデメリット面で注意が必要なのは中途解約。故障して新たな複合機に入れ替えが必要なときでも、新しい機器に前回のリース料金の残債を上乗せされるケースもあります。
新品の複合機はとにかく高額なため、リース契約を結ぶのが一般的ですが、メリット・デメリットはしっかり認識しておきたいですね。